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独立・開業

美容師の独立はなぜ失敗する?美容室開業における失敗事例とその対策とは

美容師の独立はなぜ失敗する?失敗事例とその対策とは

美容師が独立して失敗する理由には、どのようなものがあるかご存じでしょうか?

どんなに技術力や接客力があったとしても、今の厳しい時代、リスクを管理した上で計画的に独立しなければ、美容室の経営は失敗します。

では、美容師が独立開業して失敗するのはどんな場合なのでしょうか?今回は実際の失敗例とその対策をご紹介します。

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美容師が独立開業に失敗する理由

美容室・ヘアサロンは全国で約25万件、コンビニの約4.5倍の店舗数があり、競争が非常に厳しい業界です。
その激しい競争の中で、美容師が独立開業しても、60%が1年以内に廃業、3年以内にはなんと90%が廃業すると言われています。

なぜ、これだけ多くの美容室・ヘアサロンが失敗してしまうのでしょうか?
それにはこのような理由があります。

<美容師が独立に失敗する理由>

  • 資金計画に無理がある
  • 物件選びに失敗している
  • 業界の人材不足を甘く見ている
  • 前の顧客が来店してくれると思っている
  • 経営戦略がない

他にも考えられる原因はありますが、ここで「マイスタ®サロン」が相談を受けた過去事例と対策を詳しくお話ししていきます。

美容師の独立失敗事例①:減額融資による計画倒れ

美容師の独立失敗事例①:減額融資による計画倒れ<

美容師の独立失敗事例の一つ目は、減額融資による計画倒れです。

美容室やサロンを開業するにあたって、融資を受ける場合、借りられるか借りられないかという2択の判断だけではなく、例えば「1,000万円の融資希望に対して、800万円の借入」というような、希望金額より減額された結果がでる場合があります。

そのような場合に、当初の計画通りに独立開業ができなくなってしまうケースが多々起こります。

減額融資で独立失敗しない為の対策

では、減額融資されない為にはどうすれば良いのでしょうか?
融資担当者の見るポイントはこちらです。

①突発的な思い付きでの独立開業ではなく、計画性があるかどうか

計画性があるかどうかの信憑性は、自己資金の貯め方に出てきます。

融資を受ける際は、通帳の明細や残高証明の提示が必要な場合が多く、月々小さな額でも貯蓄していることは好印象を与えます。
また、親などからの支援がある場合も、その金額を返済するのかということも融資審査に関わります。

②無理な計画ではなく、規模に応じた借入額の申請かどうか

美容師として独立開業する場合、経営経験がない方が50坪や100坪の店舗面積で開業するとなると、融資担当者は相当な根拠を求めてくるため、それを証明するものが必要となってきます。

また、国民政策金融公庫での独立開業資金の場合は、1500万円までの借入額とされていることが多いこともあり、融資の審査を受ける前には、規模に応じた借入額であるか確認が必要です。

関連記事:
美容室の開業資金はどれくらい?手続きや必要資金の目安を解説

③適正な見積り額かどうか

開業資金にゆとりを持ちたいという事で、見積額を水増しした場合、適正額を超えていると指摘されることがあります。

融資先はこれまでの多くの独立開業に関わっており、運転資金や設備投資資金等、多数のデータを保有しています。
そのため見積額を適正範囲以上に水増ししてしまった場合、無理な資金計画と判断されてしまい、減額の対象となってしまいます。

以上のことから、希望していた額と実際の借入額に差が出てしまうと、基本的なテナント契約から見直す必要が出てくるため、注意が必要です。

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美容師の独立失敗事例②:物件選びの失敗

美容師の独立失敗事例②:物件選びの失敗

美容師が独立開業する際に重要な物件選びですが、選び方を間違えると失敗につながります。

多々ある物件には、「外観がおしゃれ」「新築」…など建物自体が持つ魅力のようなものがありますが、物件選びの際には、それが本当に美容室に適しているのかどうかを判断しなければなりません。

例えば美容室の物件として失敗しやすい例には、以下のようなものがあります。

  • 雑居ビルの基準階(2階以上)で、1階共用部などが暗く雑然としている
  • トイレなどが共用。また汚いなど印象が悪い
  • サイン(看板など店名の表示)の露出ができない、また少ない
  • 通りよりセットバック(奥まっていること)している視認性が悪い
  • 入口が分かりにくい
  • 間口(道路に面している部分)が狭く、奥に長いウナギの寝床と言われるような

どんなにおしゃれで新しい物件でも、美容室に適した物件を選ぶ際には、最低限、上記は避けたい物件の例です。

また、大きな問題は起こりにくい間口(道路に面している部分)が広い路面店でも、家賃が高いなどの課題はあるため、物件の選定基準に優先順位を付け、慎重に物件を選ぶ必要があります。

物件選びで失敗しない為の対策

美容室の物件選びで失敗しない為には、上記のような物件を避ける以外にも、重要なポイントがあります。
それが美容室に来店する理由の1つである「通いやすさ」です。

自宅や職場から近いかどうか、通いやすいかどうかによってリピート率に影響し、最悪の場合は失客の原因となってしまいます。また、建物自体の場所が分かりにくかったり、奥に長くて通りから見えにくかったりする場合も、お客様にとって探すこと自体がストレスとなり、来店の妨げになってしまいます。

「あの美容院はヘアカットが上手だから」「接客が気持ちいいから」…等、お客様に明確な目的を持って来店していただけることを狙うのは当然ですが、いつも通る道に美容室ができたことや、偶然通りがかった場所でも、見てすぐに「良さそうな美容室があった」ということを認知してもらうことも、美容室の物件選びでは重要です。

美容師の独立失敗事例③:ターゲット選定の適正幅

美容師の独立失敗事例③:ターゲット選定の適正幅

美容師として独立開業する際に、必ず立てておかなければいけない経営戦略の一つ、それはターゲット選定です。

独立開業したものの、経営が上手くいかない・なかなかリピーターが付かない・広告を打っても効果がない・・・などで悩んでいる経営者の多くが、ターゲットの絞り込みに失敗している可能性があります。

ターゲットの幅が広すぎて何の特徴もない

経営経験のない美容師が独立開業する際にありがちなのが、ターゲット層を絞り込まないこと。

「とにかく誰でもいいからみんなに来て欲しい」と考えてターゲットを絞り込まずにいると、周りにある美容室と同じような特徴のない美容室となってしまいます。

そうなってしまうと、顧客に伝わる他社との差は「価格」でしかなくなるので、安さを売るしかなくなります。ある一定の以上の規模があれば、価格競争を他社としても利益を出すことはできるかも知れませんが、美容師が個人で独立開業する場合には、あっという間に経営難に陥る可能性があるため、不向きなケースが多いです。

幅が狭すぎて、顧客がいない

次は逆にターゲット層が狭すぎて、顧客がそもそもいないというケースです。

例えば、「郊外型で薄毛の悩みを解決する専門店」となると、ニッチで周りにはない美容室がつくれて、他社とは差別化できるように感じますが、その郊外の地域にどれだけ薄毛で悩んでいる人がいるのか調査は十分にしているでしょうか?

仮にいたとしても、収支に合うだけの単価や顧客数を担保できるのか、また地元で薄毛専門店に出入りしている姿を他人に見られたくないなどの顧客心理もあるとしたら、どれだけ集客しても顧客が来ない…という事も起こり得ます。

ある程度の顧客数を確保するためにも、ターゲット層を絞り込む際には幅を持たせるバランスも必要です。

ターゲット選定で失敗しない為の対策

美容室を独立開業する際のターゲット選定にはいくつかの分け方があります。

  • 人口統計変数:年齢、性別、家族構成など
  • 社会経済的変数:所得水準、職業など
  • 行動変数:使用頻度、愛着や関心
  • ライフスタイル変数:アウトドア/インドア、保守的/革新的など

美容師として独立開業し、経営を安定化させる戦略を立てるには、まず上記を基準にターゲット層を選定し、その上で自社がどこで何を提供するのかを決めることが重要です。

そしてその後に、ライバルや競合他社と違いを出すための立ち位置を明確にしましょう。
その際に、他社がターゲットにしている顧客・価格帯・何を提供しているのかなどを調査して、市場の隙間を見つけることができれば、顧客への伝わり方も違ってくるはずです。

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美容室の独立開業に不安な場合は相談を

美容室経営のお悩みを解決するパートナー「マイスタサロン」

美容室の経営者ともなれば、誰もが多くの課題と悩みを抱えることになります。

美容室の独立開業に不安を持つ場合は、業務提携やフランチャイズを選択肢に入れたり、サロンづくりの仕組みやノウハウなどの知識と経験豊富なパートナーに相談してみたりすることが大切です。

わたしたち「マイスタ®サロン」は、サロン経営のお悩みを解決するパートナーシップ制度をご提案しています。

集客や人材の問題で悩む美容サロン様に、女性美容師が働きやすいサロンづくりの仕組みやノウハウを共有し、サロン経営のサポートをいたします。

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