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採用・マネジメント

美容師の研修・セミナーは必要?種類や研修期間、給与を解説

「スタッフのスキルアップを図るには、研修やセミナーを受講できる環境を整えたほうが良いのだろうか」
「美容師の研修・セミナーにはどのようなものがあるのだろう」

美容室の売上向上や多店舗展開のために、研修やセミナーを検討する方も少なくないでしょう。研修やセミナーを上手に活用してスタッフのスキルアップをすることで、売上の増加やリピート率の向上につながります。

本記事では美容師が研修やセミナーを受ける必要性や主な種類、内部研修のポイントなどを解説します。

 

 

美容師が研修やセミナーを受ける必要性

美容師が研修やセミナーを受ける必要性

まず、美容師が研修やセミナーを受ける必要性を3つ紹介します。

  • 技術やスキルを向上できる
  • 新しい機器や薬剤の知識を取得できる
  • マナーや接客の仕方を学べる

技術やスキルを向上できる

美容師の技術やスキルを向上させることができれば、リピート率の向上につながります。なぜなら、お客様の多くは美容師に技術を求めるからです。

株式会社ROIの調査によると、「美容室をリピートする理由」の1位が「技術が良い」です。

美容室にリピートする理由

画像出典:PR TIMES|株式会社ROI 美容室利用についての意識調査

技術やスキルは社内レッスンで高め合うこともできます。ただ、自分たちで切磋琢磨するだけでは限界があるのも事実です。

技術を向上するための研修やセミナーは実技指導が中心で、一流の美容師や人気の美容師が講師を担当することも珍しくありません。

新しい機器や薬剤の知識を取得できる

美容業界では日々、新しい機器や薬剤が誕生します。このような最新の知識や情報を取り入れることで、よりお客様のニーズに応えられるようになるでしょう。

機器や薬剤の知識を得る研修は、基本的に実技指導がありません。美容関連企業が講習を開催することが多く、基本的には無料で開催されます。

マナーや接客の仕方を学べる

お客様に質のよいサービスを提供するためにも、マナーや接客のレベルアップがおすすめです。

株式会社ROIの調査によると、若い世代ほど接客を気にする傾向にあります。以下は「美容室をリピートしない理由」をグラフにしたものです。

美容室をリピートしない理由

画像出典:PR TIMES|株式会社ROI 美容室利用についての意識調査

このように、10代や20代は「接客が悪いから美容室をリピートしない」と考える割合が他の年代より高いといえます。若い世代のリピート率を改善したい場合、マナーや接客の研修に参加することをおすすめします。

美容師が受ける外部研修・セミナーの種類

美容師が受ける外部研修・セミナーの種類

美容師が受ける外部研修・セミナーの種類は、大きく以下の2つに分類されます。

  • 技術系の研修・セミナー
  • マナーや接客の研修・セミナー

技術系の研修・セミナー

外部で受ける研修・セミナーの1つが、技術や知識を得るためのものです。技術系の研修・セミナーには「実技指導があるもの」と「実技指導がないもの」に分かれます。

実技指導あり

技術系の研修・セミナーでおこなわれる実技指導は、主にヘアカットやヘアメイク、カラーリングなどが対象です。中にはネイルやエクステ、着付け、マッサージなどが学べる場合もあります。

実技指導は人気の美容師が担当することも多いため、費用が比較的高額で、受講時間も長いという特徴があります。しかし、コストがかかるからこそ高い効果を期待できるでしょう。

実技指導なし

実技指導をともなわない技術系の研修・セミナーでは、主に新しい機器の導入方法や薬剤に関する知識などを学びます。

講師も美容師ではなく、メーカーや大手企業の担当者であることが一般的です。受講時間が短いだけでなく、無料のセミナーが多いことも特徴です。

マナーや接客の研修・セミナー

主なマナーや接客の研修・セミナーは以下の3つです。

  • 電話対応
  • 接客・接遇マナー
  • 販売スキルとコミュニケーション

電話対応

マナーや接客に関する研修・セミナーの1つが、電話対応です。最近はインターネットで完結することが増えていますが、それでも一定の方は電話で美容室を予約します。

実際に、株式会社リクルートの「ヘアサロン編/美容センサス2022年上期」では、男女ともに約3割の方が「電話で美容室を予約する」とわかっています。

株式会社リクルートの「ヘアサロン編/美容センサス2022年上期」

出典:株式会社リクルート「ヘアサロン編/美容センサス2022年上期」

具体的な研修内容は研修期間によってさまざまです。日本サービスマナー協会の場合、研修内容は以下のとおりです。

①美容の現場での電話のマナー(第一声・保留・クロージング)
②言葉遣い(敬語・好感を持たれる表現・ふさわしくない表現・電話でよく使う言葉遣い・前向きな話し方)
③音声表現(発音・発声・滑舌・電話の音声表現のポイント)
④聴くスキル(効果的な聴き方)
⑤状況を把握するための質問するスキル(オープン質問とクローズ質問)
⑥お客様への意識(良い電話応対と悪い電話応対とは)
⑦実践!ロールプレイングとフィードバック

出典:日本サービスマナー協会|マナー講師派遣美容室・サロン向け電話応対研修

電話対応の印象は、美容室のイメージに直結する可能性もあります。電話対応に不安がある場合、このような研修に参加することをおすすめします。

接客・接遇マナー

接客や接遇マナーはお客様の満足度を向上するとともに、リピート率につながる重要な要素です。いくら技術力が高くても、接客や接遇マナーが悪ければリピートにつながりません。

接客・接遇マナー研修専門のoffice ● toyookaでは、次のような内容で研修を実施しています。

挨拶の重要性と効果
第一印象の重要性
印象を左右するもの
歓迎が伝わるお迎えの仕方とご案内の仕方
立居振る舞いの大切さ
笑顔でお帰りいただくためのお見送りの仕方
言葉遣いの大切さ

参考:office ● toyooka|接客・接遇マナー研修 研修プログラム(例)

お客様のリピート率を改善したい場合、接客・接遇マナーの研修がおすすめです。

販売スキルとコミュニケーション

美容室の売上向上や安定化を図りたい方におすすめなのが、販売スキルとコミュニケーションの研修です。スタッフが販売スキルを高めることができれば、客単価のアップセルやクロスセルを期待できるでしょう。

美容室で売上を高くするには、以下2点が重要になります。

  • お客様の数を増やす
  • 客単価を上げる

お客様の数を増やすには、研修やセミナーよりマーケティングがおすすめです。客単価を上げたい場合、販売スキルやコミュニケーション能力向上のセミナーを受けることも一つの選択肢です。

美容師の研修期間や給与について

新人の美容師を採用した場合、美容室のオーナーが悩むのは「研修期間や給与をどうするべきか」という点でしょう。ここではそれぞれを詳しく解説します。

美容師の研修期間

美容師の研修期間は人によってさまざまですが、新人の場合は一般的に3ヵ月から6ヵ月程度が目安です。

3ヵ月から6ヵ月が経過したら研修期間が終わり、まずはアシスタントとして採用します。アシスタントからスタイリストになるまでは、3年から5年かかることが一般的です。

美容室の売上を早めに安定させたい場合、「新人やアシスタントを採用しない」という選択肢もおすすめです。当社の場合、即戦力のスタイリストだけを採用することで給与も休日も平均より大幅に上回っています。当社が高い給与や休日数を実現できた理由はこちらで紹介しています。

関連記事:
美容師を高待遇にするのは難しい?給与・年間休日・職場環境を魅力的にするためには

研修中の給与

研修中に支払われる給与は、大きく2つのパターンに分けられます。

  • 働きながら研修を受ける場合
    働く前に研修を受ける場合

働きながら研修を受ける場合

働きながら研修を受ける場合の給与は、雇用体系によって異なります。

パート・アルバイトとして働く場合、時給900円から1,000円の間が一般的です。正社員として勤務する場合、1ヵ月あたりの給与は13万円から18万円程度が相場です。

働く前に研修を受ける場合

働く前に研修を受ける場合、サロンで勤務するわけではないため、基本的にパート・アルバイトとして雇用することになります。

時給は900円から1,000円の間で支払われることが一般的です。

美容師の内部研修を行ううえで大切なポイント

美容師の内部研修を行ううえで大切なポイント

美容師は内部研修によって育成することもできます。内部研修は以下の3点が重要です。

  • 社内の教育体制を整える
  • 研修マニュアルを作成する
  • 仕事の目的や意味を理解してもらう

社内の教育体制を整える

まずは社内の教育体制を整えましょう。教育体制を整える方法はいくつかありますが、メジャーな方法がOJTの実施です。OJTとは実際の現場で仕事をおこないながら指導していくという教育方針です。

OJT制度を実施することで、新人の能力や学習スピードに合わせて教育できます。さらに、教育する側も業務効率化やマネジメントを学ぶきっかけになるでしょう。

研修マニュアルを作成する

研修マニュアルがあると、効率的にスタッフを教育できるようになります。どのようなスタッフに対しても、同じ内容の研修を受けさせることができるからです。

4店舗、5店舗と他店舗展開を考えている場合、特に研修マニュアルが役立つでしょう。多店舗展開すると、オーナーが直接指導する時間が少なくなります。研修マニュアルを用意しておくことで、教える側も「どう指導すればいいのか」がわかるため安心できます。

仕事の目的や意味を理解してもらう

特に新人の美容師には、「なぜその作業をする必要があるのか」「なぜこのタイミングで行うのか」など仕事の目的や意味を理解してもらうことも大切です。目的や意味がわからなければ、成長につながりません。

ただ、そもそもスタッフに向上心がなければ、研修制度を整えても効果は薄いといえるでしょう。大切なのは「いかに質の高い美容室を採用できるか」です。美容室を採用するポイントはこちらで解説しています。

関連記事:
美容師を採用する方法とは?おすすめの手法や求人媒体・募集成功のコツまで解説

研修で優秀な美容師を育てよう

研修制度をしっかり活用することで、優秀な美容師を育てることができます。特に、これから多店舗展開を考える方にとって研修制度の整備は非常に重要な課題です。

ただ、忙しい美容室経営のなか、セミナーや研修制度の整備に時間を割けないという方も多いでしょう。そのような場合、業務提携やフランチャイズを選択肢に入れたり、サロンづくりの仕組みやノウハウなどの知識と経験豊富なパートナーに相談してみることも大切です。

「マイスタ®サロン」はサロン経営のお悩みを解決するパートナーシップ制度です。

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