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「紹介のお客様を増やしたいけれど、どうすればいいかわからない」
紹介はコストを限りなく抑えられる集客方法の一つですが、このような疑問を感じる方は少なくありませんよね。
紹介したくなる美容室を作るためには、お客様の立場になって「どのような美容室が紹介されやすいのか」を考えることが大切です。本記事では紹介したくなる美容室の特徴3選を紹介し、紹介客を増やすメリットや実行すべき施策をお伝えします。
お客様が思わず紹介したくなる美容室の特徴は以下の3つです。
紹介したくなる美容室になるためには、サービスや紹介制度だけでなく美容室の技術向上も大切です。お客様が美容室に最も強く期待するのは技術面だからです。
正モバイル株式会社の調査によると、「美容院に求めること」の第1位が「技術が上手」であるとわかっています。
出典:PR TIMES|正モバイル株式会社 美容院に求めるものランキングTOP10!男女309名を正モバイル株式会社が調査を実施
特に若い人は、ニーズに沿ったヘアスタイルになると友達に見せたくなることが多いです。実際に、Instagramの「#髪切った」というハッシュタグには10万件を超える写真が投稿されています。写真を見た友達が「どこの美容室?」と質問して、そこから紹介客が増えていく可能性もあるでしょう。
このように、技術の向上は集客において非常に重要な意味を持ちます。接客や制度面を整えるとともに、しっかりとスタッフの技術向上にも力をいれましょう。
お客様があなたの美容室を紹介することで、メリットを感じられるような仕組みを構築しましょう。「割引になる」「プレゼントがもらえる」などのメリットがあれば、紹介するモチベーションが高くなります。
紹介の仕組みとして最もメジャーなのが紹介カードです。紹介カードがあると友達や知り合いに手渡しやすいため、お客様があなたの美容室をおすすめしやすくなるでしょう。
他店にはない強みがあると、お客様が自然とご友人や知人にご紹介してくださります。具体的には、次のような点が挙げられます。
例えば、近隣の競合がすべて定休日を月曜日にしているとしましょう。このようななかで月曜日を営業日にすると、「職場は月曜日が休日だから、美容室は月曜日も営業しているところがいい」というお客様を呼び込めるようになります。
その人が職場で「◯◯って美容室、月曜日も営業しているから通えるよ」と紹介してくれれば、さらに集客を増やすことができます。このように他店と差別化を図るだけで、集客につながる可能性が高まります。
紹介客を増やすことは、美容室にとってさまざまなメリットがあります。ここでは主なメリットを5つ紹介します。
紹介客を増やすためのマーケティング施策には、ほとんどコストがかかりません。例えば、チラシやリーフレットの場合、郵送代がかかります。ホームページの場合、自店舗で運営するとしてもサーバー代やドメイン代がかかってしまいます。
紹介カードは既存客に手渡しする場合がほとんどです。つまり、郵送費も運営費もかかりません。このように紹介制度を上手に利用できれば、少ない費用で大きな集客効果を期待できるでしょう。
紹介客は優良顧客である可能性が高いといえます。紹介で来店するお客様は、既存のお客様と価値観や雰囲気が似ている傾向にあるからです。
不特定多数に向けて集客する場合、どのようなお客様なのかは来店するまでわかりません。場合によっては、自店舗の雰囲気と合わない方や他のお客様にご迷惑をかけるような方が来てしまうこともあるでしょう。
紹介客の場合、このようなリスクは比較的少なくなります。
既存のお客様に対して「お友達や知り合いを紹介してほしい」とお願いするのは心苦しいと感じる方もいます。しかし、上手にお願いをすると、お客様との信頼関係がより高まります。お客様に「自分を頼ってくれている(自分を信用してくれている)」という気持ちを抱いてもらえるようになるからです。
結果として、新規のお客様を獲得できるだけでなく、既存のお客様との信頼関係がより強くなります。信頼関係が強くなればリピート率の向上につながり、安定した売上を目指せるでしょう。
お客様のなかには「チラシや広告を見ない」という方も少なくありません。一般社団法人日本ダイレクトメール協会研究開発委員会によると、5人に1人(20.5%)がDM(ダイレクトメール)を受け取っても「開封しない」と回答しています。
※参考:一般社団法人日本ダイレクトメール協会研究開発委員会編|「DMメディア実態調査2021」調査報告書要約版
DMを受け取って「行動した」という方は21.0%。つまり、チラシや広告だけでは21.0%の方にしかリーチできません。
一方、株式会社ADDIXの調査によると、20代後半女性に対する「もっとも信頼し、重視している情報源はどこからのものですか?」という質問の回答1位が「友人・家族」(16.6%)とわかっています。
画像出典:PR TIMES|株式会社ADDIX 20代後半女性では、ネットもリアルも大切な情報源。ミレニアル世代意識調査:情報収集編
紹介制度がうまく機能すれば、このように「友人や家族の言うことなら信頼できる」という方を集客できるようになります。
紹介のお客様を増やすためには、「紹介したくなる美容室」を目指さなければなりません。今まで以上に技術やサービスを向上したり新しいメニューや機材の導入が必要になったりするため、美容室のレベルアップにつながります。
美容室がレベルアップしてお客様の数が増えると、売上も上がり、給料やボーナスのUPが見込めることからスタッフのモチベーションも高くなるでしょう。具体的な施策については、次で詳しく解説します。
紹介したくなる美容室を目指すにはさまざまな方法があります。ここでは特に重要な施策を5つ紹介します。
まずは紹介カードを作りましょう。ここでは紹介カードのメリットと渡すタイミングを詳しく解説します。
紹介カードを作るメリットは、お客様がご友人や知人を紹介しやすくなることです。例えば、紹介カードがない場合、お客様は店舗名のみならず、場所や最寄り駅、電話番号などを覚えておかなければなりません。
制作の手間はかかりますが、お客様のことを考えると紹介カードは作ったほうが良いでしょう。
紹介カードを渡すタイミングは、お会計終了直後がオススメです。お会計終了直後は、お客様が最も満足度が高い状態のためです。
多くの人は「お金を支払わなければならない」「なにかを決めなければならない」など、選択や決断を迫られると強い緊張感をいだきます。しかし、その緊張感から解き放たれると、今度は逆に満足度が高まります。例えば、高額商品の買い物をしたあと、フワフワするような気分になることがありますよね。
これはマーケティング用語で「テンション・リダクション効果」と呼ばれています。このような状態のときに紹介カードを渡せば、受け取ってもらえる可能性は高いでしょう。
紹介カードそのものの工夫も大切です。紹介カード作りで大切な点が以下の3つです。
まずはターゲットを明確にしましょう。単に紹介カードを作っても、ターゲット設定ができていなければ高い効果は発揮できません。
例えば当社の場合、「35歳〜44歳の子育て世代、専業主婦の方」というターゲットを設定しています。ターゲットを設定すれば「どのようなデザイン・文章にすればいいのか」を想定できるため、紹介されたお客様が美容室をイメージしやすくなります。
紹介制度には特典を付けることがおすすめです。紹介された側だけでなく、紹介した側にも特典があるとより良いでしょう。
具体的には、次のような特典がおすすめです。
料金の割引より「普段の施術では頼まないメニュー」を特典にするという点がポイントです。
紹介をお願いするお客様に対して「どのように紹介してほしいのか」をきちんと伝えるのも重要です。「誰でもいいので紹介してほしい」といったニュアンスで受け取られてしまうと、お客様はその場で具体的な紹介相手が想像できず、結果的に紹介に繋がりません。
そこでおすすめなのが「紹介カードに紹介の仕方を書く」という方法です。具体的には、次のような文章をお伝えしてみましょう。
◯◯(美容室名)の魅力
「営業時間が〇時からしているサロン」
「◯駅から徒歩3分の立地」
「極上のヘッドスパがうけられるサロン」
「どのような悩みも解決してくれるスタッフの技術」
当店はお客様からこのように紹介されることが多いです。
◯◯様のご友人様にも、ぜひこのように当店の魅力をお伝えいただけると幸いです!
◯◯様とご友人様それぞれに、次回ご来店の際に特別なトリートメントをプレゼントいたします。
ご来店、心よりお待ちしております。
単なる「◯◯様とご友人様それぞれに、ご来店の際に特別なトリートメントをプレゼントいたします」といった紹介カードでは、紹介する側は紹介の仕方がわからなくなってしまいます。また、受け取った側もどのような美容室なのかイメージが湧きません。
紹介する側とされる側、両方の心を動かすためにも、紹介カードにも一工夫しましょう。
WebサイトやSNSを駆使して、スタッフを紹介することも大切です。
WebサイトやSNS等でスタッフを紹介すると、既存のお客様が「この人、◯◯さんに合いそうかも」と感じ、紹介につながる可能性があります。
具体的な施策としては、SNSやブログでの発信が挙げられます。店内においてもiPadやサイネージなどを使って、お客様の目にスタッフの情報が留まるよう工夫することがおすすめです。
顧客満足度だけでなく従業員満足度も大切です。従業員の満足度が低ければ、サービス低下につながりかねません。特に美容師業界は「10年以内の離職が約90%」といわれるほど人の入れ替わりが激しい世界です。
ただ、「働き方を見直すことは大切だとわかっているけれど、どうすればいいかわからない」という方もいるでしょう。美容室の働き方は、簡単な取り組みで劇的に変化します。例えば当社の場合、働き方を見直した結果、平均給与も年間休日も全国平均より大幅に上回っています。
マイスタ®サロン | 全国平均 | |
---|---|---|
平均給与 | 約28万5,000円 | 約20万3,000円 |
年間休日 | 115日 | 90日前後 |
美容室の働き方を劇的に改善する方法はこちらをご覧ください。
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美容師を高待遇にするのは難しい?給与・年間休日・職場環境を魅力的にするためには
紹介したくなる美容室を目指すことは、とても合理的です。紹介客が増えることで売上が増加し、美容室のレベルアップにもつながります。
ただし、今回紹介した施策を取り入れても「なかなか効果が出ない」と感じる方もいるでしょう。より紹介客を増やすためには業務提携やフランチャイズを選択肢に入れたり、サロンづくりの仕組みやノウハウなどの知識と経験豊富なパートナーに相談してみることも大切です。
「マイスタ®サロン」はサロン経営のお悩みを解決するパートナーシップ制度です。
集客や人材の問題で悩む”関西の美容サロン様”に女性美容師が働きやすいサロンづくりの仕組みやノウハウを共有し、サロン経営のサポートをいたします。
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