ターゲット層を決め、その上で自分が「したいこと」と実際に「できること」の区別をしてから、開業までの具体的なスケジュールを立て、客数や単価、経費などの収支シミュレーションを繰り返すことが大切です。
美容室を独立開業する手順の2つ目は出店候補地の市場分析です。
前述したとおり、自分のできることを、顧客目線で区別できれば、"誰に、何を買ってもらうのか"が少しずつ見えてきているはずです。
そこで次は「どこで」が大きな選択になります。
この「どこで」、つまり出店場所を間違えると、魚のいない池でずっと釣りをすることになるため、主観や思い込みではなく、人口統計や世帯数、所得層などデータで客観的に探していくことが成功への近道となります。
美容室の出店候補地を分析し、来て欲しいターゲット層がいるエリアが見つかったら、次は具体的な不動産・テナントを探します。
ここでの注意点は、建物自体の視認性や立地条件を確認するのはもちろんのことなのですが、物件によっては内装に無駄なコストがかかる場合があるので確認が必要です。
無駄なコストがかかる例としては、下記のようなものがあります。
- 例1)エアコンの室外機置場が屋上しかなく、高所作業車の出動や長い配管の設置が必要
- 例2)電気、水道、ガスなどの用量が美容室に不向きで改修が必要
上記のような無駄なコストを抑えるためにも、物件を決定する前に、あらかじめ専門のデザイン会社や工事会社に現地調査を依頼するのが安心です。
物件選びは、その後の美容室経営に大きく影響してきます。そのため、慎重にリサーチしながら納得のいく物件を選びましょう。
美容室を出す物件が決まったら、次は美容室の商品や設備等を発注する取引先の検討です。
この時点では、まだ発注までは必要ありませんが、金融機関の融資審査に必要な項目として、テナントが決まっていることや、設備関連の見積りが必要となります。
融資の審査に必要な各項目の見積りを出してもらうためにも、このタイミングで設備等を発注する取引先を選定しておく必要があるのです。
美容室を独立開業する上での大きな山場と言えば、融資審査です。
自己資金のみで独立できる方は問題ないのですが、多くの場合、金融機関から融資を受ける方がほとんどです。
その審査を受ける際に融資担当者が見ているのは、下記のポイントとなります。
- 計画的な独立開業であるかどうか
- 規模に応じた借入額の申請かどうか
- 見積額は適正かどうか
- 資金計画に無理はないかどうか
つまり、融資する側は、「返済はきちんとできるのか?」「計画は妥当で整合性や説得力はあるか?」などを見ているのです。
そのため、美容師としての自身のキャリアや返済可能だと言い切れる根拠などを事前に用意すること、そして"誰に、なにを、どうように買ってもらうのか"を事業計画書で伝えることが重要となります。
また、融資を受ける際には、審査結果が出るまでに一定期間が必要なので、開業日から逆算して、計画的に準備が必要です。
美容室の経営者ともなれば、誰もが多くの課題と悩みを抱えることになります。
美容室の独立開業に不安を持つ場合は、業務提携やフランチャイズを選択肢に入れたり、サロンづくりの仕組みやノウハウなどの知識と経験豊富なパートナーに相談してみたりすることが大切です。
わたしたち「マイスタ
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