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マーケティング・集客

美容室のダイレクトメール(DM)を成功させる書き方とは?効果を出すポイントも解説

「美容室はDM(ダイレクトメール)を送ったほうが良いの?」
「送るとしたら、どのような内容にすれば良いの?」

美容室のDMは、そもそも「効果があるのだろうか」と疑問を抱く方も少なくありません。結論に触れると、DMには集客効果があります。

ただし、内容が良くなければ逆効果になりかねません。本記事では美容室にとってDMが大事な理由と出す際のポイント、実際の例文を紹介します。

関連記事:
集客できない美容室の共通点 「流行る」美容室との違いとは

 

美容室のダイレクトメール(DM)がおすすめの理由

美容室のダイレクトメール(DM)がおすすめの理由

美容室はDMを送ったほうが売上のアップにつながります。その理由は主に3つあります。

  • 手紙で送ることで店舗のイメージアップにつながる
  • リピートにつながる
  • 失客対策になる

つまり、お客様の流出を防げるうえに、リピーターができて安定的な収入を確保できるようになるのです。以下では、それぞれを具体的に説明します。

手紙で送ることで店舗のイメージアップにつながる

DMは美容室のイメージアップにつながります。お客様にとって有益な情報を伝えることで、顧客満足度の向上を期待できるからです。

一般社団法人日本ダイレクトメール協会の調査※によれば、お客様に喜ばれやすいDMの内容は以下のとおりです。

  • 1位:「クーポンの案内・プレゼント」(回答率50.5%)
  • 2位:「特売・セール・キャンペーンの案内」(回答率42.5%)
  • 3位:「試供品の案内・プレゼント」(回答率39.5%)

美容室の場合でも、上記の内容を盛り込んでDMを送るのは「効果的」といえるでしょう。DMのはがき自体を割引券やクーポン券として使えるようにするのもおすすめです。

※参考:一般社団法人日本ダイレクトメール協会研究開発委員会編|「DMメディア実態調査2021」調査報告書要約版

リピートにつながる

DMは美容室に来るお客様のリピートも期待できます。美容室の経営において、リピーターの存在は非常に重要です。リピーターがいると収入が安定し、事業計画の策定や確度の高い目標の設定につなげられます。

一般社団法人日本ダイレクトメール協会の調査※では、30代の約5%がDMを受け取ったことで「お店に出かけた」とわかっています。このように、DMはお客様に「行動をうながす」という効果もあるのです。

※参考:一般社団法人日本ダイレクトメール協会研究開発委員会編|「DMメディア実態調査2021」調査報告書要約版

関連記事:
美容室の集客方法とは?新規からリピーター増加のアイデアを解説

失客対策になる

来なくなったお客様のなかには「他店を利用するようになった」という方もいるでしょう。DMを送るとお客様が「大切にされている」と感じやすくなり、他店に流れるリスクを抑えられる効果が期待できます。

また、他店を利用するようになったお客様を引き戻せる可能性もあります。効果的なDMを送ることができれば「やっぱりこの美容室が良いな」と思ってもらいやすくなり、再度リピーターになってもらえるでしょう。

美容室のダイレクトメール(DM)の重要ポイント

美容室のダイレクトメール(DM)の重要ポイント

美容室のDMは「送ればいい」というものではありません。内容が良くなければ、逆効果になる可能性もあるでしょう。

以下6つのポイントを踏まえてDMを作成してください。

  • DMの種類を考える
  • 送るタイミングを意識する
  • 名前や話した内容を書いて、特別感を出す
  • 次回来店したくなる話題を盛り込む
  • 年代や性別で書き方を変える
  • 営業感を出さない

すべて簡単に実践できることなので、常に意識するのが大切です。

DMの種類を考える

DMの種類によって期待できる効果が異なります。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

種類 メリット デメリット
はがき 内容がすぐにわかる ほかの郵便物に紛れてしまい捨てられてしまう恐れがある
封書 手紙らしさを感じてもらうことができ、開封してもらいやすい 郵送コストが高い
メール、LINE、SNS 無料で手軽に送れる そもそも見られない可能性が高い

あまりおすすめできないのがメールやLINE、SNSのダイレクトメッセージです。トッパン・フォームズ株式会社の調査によると、メールなどのDMははがきや封書に比べて「読まれる可能性が低い」とわかっています。

DM に関する生活者調査 (2020年度)調査結果レポート
画像出典:トッパン・フォームズ株式会社|DM に関する生活者調査 (2020年度)調査結果レポート

DMの効果を実感したい場合、コストや手間がかかってもはがきや封書をおすすめします。

送るタイミングを意識する

美容室のDMは送るタイミングにも注意してください。タイミングを誤るとDMの効果が薄くなってしまいます。

例えば、予約して帰ったお客様にリピートを促すDMを送ってしまうと「なんでこんな余計なものを送ってくるのだろう」と不信感を募らせてしまうでしょう。予約せずに帰った場合も来店直後に再度訪れる可能性は極めて低いことから、ある程度時間を空けるのが一般的です。

DMを送るおすすめのタイミングは下を参考にしてください。

  • お客様の誕生月前
  • 来店して1ヵ月〜2ヵ月後
  • クリスマスやお正月

上記以外にも、新規顧客に来店のサンキューカードを送るのも効果的です。この場合はできるだけ早めにDMを送ってください。

名前や話した内容を書いて、特別感を出す

DMの効果を上げるには特別感を演出しましょう。特別感があると、お客様に「私を大切にしてくれている」と思ってもらいやすくなります。

特別感を出す方法としておすすめなのが「名前を書く」「施術中に話した内容を書く」というものです。例えば、会話のなかで「結婚式を控えている」とわかったとします。このようなお客様には「◯◯様、結婚式はいかがでしたか?」など一言添えましょう。

お客様に合わせた内容を盛り込むことで、お客様は「店と客」ではなく「人と人」という関係を実感しやすくなります。

次回来店したくなる話題を盛り込む

名前や会話を盛り込むだけでなく、来店したくなるような話題を振るのもおすすめです。

上記の例を挙げると、DMの文中で「ぜひ今度、結婚式の写真を見せてください!」などと伝えてみてください。お客様の立場からすると「そんなに楽しみにしてくれているのなら、見せに行きたいな」と感じやすくなります。

このような話題を盛り込むためには、お客様としっかりコミュニケーションをとり、内容をカルテにまとめるのが大切です。リピート率につながるカルテの作り方はこちらをご覧ください。

関連記事:
顧客満足だけじゃない!美容室カルテの役割とは?

年代や性別で書き方を変える

DMは相手の年代や性別によって書き方を変えましょう。全員に同じDMを送るのではなく、一人ひとり異なる内容にするのがおすすめです。

このようなテクニックをパーソナライズと呼びます。一般社団法人日本ダイレクトメール協会によれば、パーソナライズされたDMのほうが開封されやすくなる、とわかっています。

一般的なDMと比べてパーソナライズされたタイプのほうを開封・閲読してみたいと答えたのは、開封意向あり計54.5%、意向なし計12.0%となり全体的にはパーソナライズされたタイプのDMの方が訴求力が高いという傾向が見られた。

※出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会研究開発委員会編|「DMメディア実態調査2021」調査報告書要約版

例えば、高齢者なら体調を気遣うような内容にし、若年層なら相手の趣味や好みに触れる内容にしてみましょう。手間はかかりますが、全員に同じDMを送るよりも効果を実感できる可能性が高いです。

営業感を出さない

DMの目的は売上のアップです。しかし、営業目的であることが伝わるとお客様は引いてしまいます。

DMは、美容室のチラシや広告ではありません。お客様に対してお得な情報や来店の感謝を示すものです。特別な内容にすることで満足度を高め、他店への流出防止やリピートにつなげるのが目的です。

営業感を出してしまうと、チラシや広告を送るのと変わりません。顧客満足度を高められないどころか費用や手間が無駄になってしまう可能性があるため、内容をしっかりと精査しましょう。

美容室のダイレクトメール(DM)の例文・サンプル

美容室のダイレクトメール(DM)の例文・サンプル

美容室のDMはイメージアップやリピート率の改善といった効果が期待できますが、「どのように書けばいいかわからない」という方も少なくないでしょう。

そこで、ここでは以下5つのケースで例文・サンプルを紹介します。

  • 来店のお礼
  • 誕生日・周年
  • 常連の方へ送る場合
  • リピートしてほしい方へ送る場合
  • しばらく来店のない方へ送る場合

ここで紹介する例文をベースにして、お客様個人に合わせた内容にするのがおすすめです。

来店のお礼

来店後のDMは、お客様に「また来たい」と思ってもらいやすくなります。メニューの内容を振り返り、接客時の会話に触れましょう。担当者名を盛り込むと、指名されやすくなるのでおすすめです。

【例文】

◯◯様先日カットとパーマを担当させていただいた◯◯です。数ある美容室のなかから当店をご利用していただき、ありがとうございました。新しい髪色が本当に似合っていて、こちらとしてもうれしいです。

◯◯様から教えていただいた漫画、早速読んでみました!個人的にもツボで、好きな漫画が一つ増えました。またおすすめの漫画教えてくださいね。

髪型や髪色に関して何か気になる点がございましたら、いつでもご連絡ください。◯日までは無料でお直しが可能です。次回のご来店を楽しみにお待ちしております。

誕生日・周年

誕生日や「◯周年記念」など特別な日にDMを送ることで特別感を伝えられます。おすすめなのが、DMと同時に割引券を同封することです。「はがきを持参すると割引」「予約時にクーポンコードを伝えるとプレゼント」などのキャンペーンを記載しましょう。

【例文】

◯◯様いつもご愛顧ありがとうございます。

まもなくお誕生日を迎える頃かと思います。感謝の気持ちを込めまして、バースデーギフトとしてスペシャルトリートメント無料券を配布いたします。次回来店時にこちらのはがきをご持参ください。◯◯様のご来店、心よりお待ちしております。

また結婚式のお話も聞かせてくださいね!

常連の方へ送る場合

常連の方にDMを送る場合、日頃の感謝を伝えてください。常連の方はアップセルやクロスセルで客単価を上げられる可能性があるため、新メニューや新サービスの導入を告知するのもおすすめです。

【例文】

◯◯様昨年は当店をご愛顧くださりありがとうございました。お陰様で、当店は今年で開店△年を迎えます。今年はさらに◯◯様の髪を美しく保つお手伝いをしながら、サービスのクオリティ向上に努めて参ります。

今年から、新しい白髪染めのサービスを導入いたします。従来のものよりも髪にやさしくなり、脱色しにくいのが強みです。よろしければ、お声がけくださいませ。

今年はどこかに旅行される予定ですか?また旅行の話で盛り上がりたいですね!◯◯様のご来店を心からお待ちしております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

リピートしてほしい方へ送る場合

リピートしてほしい方にDMを送る場合、できるだけ早く送るのが大切です。できれば来店当日、遅くても1週間以内が目安です。DMには来店に関する感謝を述べ、会話の内容に触れましょう。

【例文】

◯◯様先日カットとパーマを担当させていただいた◯◯です。数ある美容室のなかから当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。

新しいスタイルは気に入っていただけましたでしょうか?髪型や髪色に関して何か気になる点がございましたら、いつでもご連絡ください。◯日までは無料でお直しが可能です。

◯◯様は繊細な髪質なので、伸びてくるとスタイリングが難しくなるかもしれません。1ヵ月程度を目安に長さを整えれば今の髪型をキープできると思いますので、またぜひご来店ください!

◯◯様から教えてもらった『◇◇』という映画ですが、さっそく観てきました。本当におもしろかったです!今度お越しいただいたとき、またお話しましょうね!

しばらく来店のない方へ送る場合

しばらく来店のない方にDMを送る場合、まずは失客の原因を把握するのが大事です。原因を改善しないと、お客様が戻ってきてもまた離れてしまいます。主な原因はスタイルや料金、接客、予約の取りやすさなどが挙げられます。

これらを改善したうえで、次のようなDMを送ってみましょう。

【例文】

◯◯様ご無沙汰しております、前回カットを対応させていただきました◯◯です。季節の変わり目ですが、いかがお過ごしでしょうか?新しい季節に向けて、髪の色を変えてみるのもおすすめですよ。

当店は●月限定で、カラーを希望されるお客様に向けてスペシャルトリートメントのキャンペーンを実施中です。このはがきをご持参いただくと、◎%割引させていただきます。

◯◯様のご利用を心よりお待ちしております。

美容室のDMは効果あり!しっかり作り込もう

美容室のDMはイメージアップやリピート率の増加、失客の防止などさまざまなメリットがあります。手間はかかりますが、しっかり作り込むことで売上のアップを期待できるでしょう。

ただし、DMに頼りすぎるのは良くありません。そもそも美容室自体がお客様にとって魅力的でなければ、いくらDMを送っても効果は薄いでしょう。それどころか、DMを作る作業に手間や時間を奪われてしまいます。

「美容室をもっと改善してお客様を呼び込みたいけど、どうすればいいかわからない」

あなたがこのように考える場合、業務提携やフランチャイズを選択肢に入れたり、サロンづくりの仕組みやノウハウなどの知識と経験豊富なパートナーに相談してみたりすることも一つです。

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