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美容室の独立開業に必要な準備とその流れ

美容師として働く方の多くが考える独立開業。
しかし美容室・ヘアサロンは全国で約25万件と、コンビニの約4.5倍の店舗数があり、ただでさえ競争が非常に厳しい業界。しかも美容師が独立開業しても、60%が1年以内に廃業、3年以内にはなんと90%が廃業すると言われています。
美容室を独立開業して経営を軌道に乗せるためには、事前の準備が必須です。
そこで今回は多くの美容室経営をお手伝いしてきた「マイスタ®サロン」のノウハウを活かし、事前に知っておきたい美容室の独立開業の流れを解説します。

美容室を独立開業するメリットとは

まず、多くの美容師が目標にしている独立開業にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
  • 自分好みの店が作れる
  • 頑張れば頑張るほど収入がアップする
  • 休みの調整がしやすくなる
美容室を独立開業することのメリットとしてまず挙げられるのは、自分好みの理想の店が作れるという点です。
店舗の内装やレイアウト、メニューの内容まで徹底的にこだわることができるのは、美容師として独立する上での最大の楽しみであり喜びです。
また独立開業した場合、美容師として月給や時給で雇われていた時と違って、頑張れば頑張るほど収入アップが見込めるのもメリットと言えます。
自分の経営力次第で収入が変化するので、自分で考えて動ける人にとってはモチベーションもアップします。
そして、次のメリットとして挙げられるのは、自分が経営者になることにより、休みが調整しやすくなる点です。
自身の裁量で定休日や営業時間などを決定することができるため、予約が入っていない日は早めに店を閉めたり、雇われていた時には言い出しにくかった連休を取得したりすることも可能になります。

美容室を独立するための4つの方法

では次に、美容室を独立開業するには、どういった方法があるのでしょうか?
大きく分けると下記の4つになります。
【オリジナルサロン】
美容室の名称や・店舗内装・コンセプト・メニュー内容…など、全て自分の裁量で決定する個人店としての独立方法
【のれん分け】
これまで自分が雇われていた美容室ののれん分けとして契約を結び、その美容室が持つブランド力や経営ノウハウをそのまま活用して独立する方法
【フランチャイズサロン】
美容室の経営ノウハウを提供し、サポートしてくれるフランチャイズ契約での独立方法
のれん分けとは違い、その美容室での勤務経験がなくても契約が可能
【パートナーシップサロン】
開業者が店舗運営、パ-トナー側が初期費用への投資や経営のサポートをするパートナー契約を用いた開業方法
詳細は「美容師の独立にベストな年齢とは?」の記事に書いていますが、独立と言えば個人の店、つまりオリジナルサロンを持つことだと考える方が多いと思います。
既に経営知識もあり、自己資金にも問題がない場合はオリジナルサロンでの開業でも問題ありませんが、「美容師としての経験はあるけれど経営に関しては不安」「新天地での集客に不安がある…」などといった場合は、自身が勤務していた美容室からのれん分けして独立したり、フランチャイズ展開するサロンの一つとして経営をサポートしてもらいながら独立したりする方法も検討してみるのも手です。

独立開業に向けてのステップ

ステップ1:したいこととできることを区別する

美容室を独立開業する際には、まず自分の「したいこと」と「できること」を区別しておきましょう。
開業後、美容室を経営する上で常に中心となるのは、自分がどんな店にしたいかではなく、「お客様が来たい美容室とは何か」を考えることです。
独立開業と言っても、自分の理想だけを詰め込んだ美容室がお客様のニーズとマッチするとは限りません。ターゲットを絞って戦略を練り、「誰に・何を・どのように」提供するのかを明確にした上で、自分ができることは何なのか?その範囲内でしたいことは何か?…を客観的に整理しておくことが大切です。

ステップ2:出店候補地の市場分析

美容室を独立開業する手順の2つ目は出店候補地の市場分析です。
市場調査は主観や思い込みではなく、人口統計や世帯数、所得層などのデータを踏まえた上で、出店候補地を探さなければなりません。
もしこの出店候補地の市場分析を間違えてしまうと、魚のいない池で釣りをすることになってしまい、美容室経営は上手くいきません。そのため、客観的な数値データを集めた上で、来てほしいターゲット層が集まるエリアに出店候補地を絞りましょう。

ステップ3:物件探し

美容室の出店候補地が絞り込めたら、次はそのエリア内で不動産・テナントを探します。
ここで物件選びに失敗しない為にチェックしたいのは下記の点です。
  • 入り口はわかりやすいか
  • 通りからの視認性は良いか
  • サイン(看板などの店名表示)の露出は可能か
  • ビルの共用部分が暗く雑然としていないか
  • 共用トイレの場合、綺麗で清潔か
  • 電気、水道、ガスなどの用量が美容室向きか
  • 高所作業車の出動や長い配管の設置が必要でないかどうか
美容室の物件選びに失敗してしまうと、無駄なコストがかかってしまったり、後々の経営にも大きく影響してしまうため、物件を決定する際には、あらかじめ専門のデザイン会社や工事会社に現地調査を依頼しておくと安心です。

ステップ4:取引先の検討

美容室を出す物件が決まったら、次は美容室の商品や設備等を発注する取引先を検討します。
開業資金を準備する上で、多くの方が金融機関の融資を受けることになりますが、その際の審査に必要な項目として、テナントが決まっていることや、設備関連の見積りが必要です。
発注はまだしなくて良いですが、融資の審査に必要な各項目の見積りを出してもらうために、このタイミングで設備等を発注する取引先を選定しておきましょう。

ステップ5:事業計画と融資

美容室を独立開業する上で多くの方が通る融資審査。
金融機関から融資を受けるためにも、美容師としての自身のキャリアや返済可能だと言い切れる根拠などを事前に用意すること、そして"誰に、なにを、どうように買ってもらうのか"を事業計画書で伝えることが重要となります。

美容室の独立開業に必要な資金とは

では次に、美容室を開業する際に必要な資金はどのぐらい必要なのかについてお話しします。
一般的に美容室を開業する際の資金目安は約1,000万~2,000万円程度だと言われているのですが、例えば、新規開業に多い20坪の店舗を想定すると下記のようなイメージとなります。
設備資金 不動産敷金 (家賃3ヵ月程度: 例20万円×3ヵ月) 60万円
内装工事 (20坪:坪単価40万円~) 約800万円~
美容機器類 (セット椅子4、シャンプー台2、給湯器1台、促進機類) 約250万円
初期使用備品、消耗品 (ワゴン5台、カットクロス、タオル類等) 約50万円
初期材料仕入 (ディーラー仕入等) 約100万円
家電製品 (音響、冷蔵庫、レンジ等) 約40万円
設備資金合計 約1,300万円
運転資金 広告宣伝費 (開業後3ヵ月分程度) 約50万円
不動産礼金 (家賃3ヵ月程度:例20万円×3ヵ月) 60万円
固定費 (開業後2ヵ月分程度:例120万円×2ヵ月) 240万円
運転資金合計 350万円
合計 約1,650万円
美容室を独立開業する際には、店舗の広さ、スタッフや設備、内装へのこだわりなどによって、必要な資金は変わってきますが、上記の内訳を参考に自分の店に必要な費用を計算し、計画的に開業資金を準備する必要があります。
尚、美容室開業における自己資金と融資の比率や、審査のポイントについては、こちらの「美容室の独立資金はいくら必要?」の記事の中で詳しくまとめています。

美容室独立に失敗しないために準備すべきこと

美容師としてどんなに技術力や接客力があったとしても、経営者としてどんなに知識があったとしても、リスク管理をしておかなければ、美容室の開業および経営は失敗してしまう可能性があります。
美容師の独立はなぜ失敗する?失敗事例とその対策とは」の記事で実際の失敗事例を詳しく紹介していますが、では、美容室を開業するだけでなく、安定して経営していくために今から準備しておくべきこととは何か…ご存じでしょうか?
実は、集約すると、「知識」・「人」・「お金」にまとめられます。

【知識】 経営の勉強をする

美容室を独立する際には、サロンワークだけでなく、経営者として企業経営の勉強をしておく必要があります。
一言で経営といってもその範囲は非常に多岐に渡ります。
例えば、お金のこと、人のこと、お店のこと、お客様のこと、技術のこと、総務経理のこと、社会保険のこと、集客のこと、挙げるとキリがないほど考えることがたくさんあります。
より良い美容室経営を行うためには、まず経営について学ぶ必要があります。本を読む、経営者の話を聞きに行くなど、勉強の機会を持ち、知識を蓄えておくことが後々の美容室経営に影響してきます。

【人】 人脈を大切に

前述の通り、美容室を経営する上で考えるべきことは多岐に渡るため、全てを自分でやろうとしても必ず無理が出るため、得意なことは得意な人に任せることを考えましょう。
安心して任せるにはより良いパートナーが必要になってきます。
例えば、税理士、社労士、不動産屋、美容ディーラー、美容機器メーカー、集客のプロ、経営者の先輩…など。
いざという時に相談できる人は多くなくても大丈夫です。
信頼して相談できる人を数人でも見つけておくと安心です。
実際に困った時や行き詰まってしまった時に、気軽に相談できる人が周りにいるといないのとでは精神的にも安心感が違うため、人脈は大切にしましょう。

【お金】 コツコツ貯金する

美容室の独立開業に関わらず、起業するには多くの資金が必要になります。身を粉にしてコツコツ貯めたお金も一瞬のうちになくなっていくのが経営です。
しかし、ここで忘れてはならないのが、融資や誰かからの援助金などと違って心理的に「コツコツ貯めたお金は絶対に大事に使おうとする」意思が働くということです。
また目標に向かって少しずつ努力したことが今後の自信に繋がりますし、コツコツと貯金することによって得た「地道に努力する」力が、結果的に美容室経営の役に立ちます。

やると決めたらトコトンやる

美容師として独立すると決めたら、自分のやりたいことに向かって妥協せずにトコトンやり遂げましょう。
美容室経営はいつも安定しているとは限りません。しかしそんな時でも途中であきらめない心の強さが必要です。もし知識・人・お金の全て揃っていたとしても、あなたのやる気がなければ経営はうまくいきません。
知識も人もお金も大切ですが、最後はあなたのやる気、熱意、根気が結果を作るのです。

美容室経営で一番大切なのは「お客様」

美容業界は少ない顧客を多くの美容室が奪い合う非常に厳しい競争の中にあります。その中で独立するわけですから頑張って競争に勝って稼いでやろう!と考えるのはごく自然なことだと思います。
しかし、その激しい競争の中で忘れがちなのが「お客様」についてです。
美容室が考えなければならないことは、サロンに訪れたお客様が「また来ますね」と言って、満足して帰られるように全力を尽くすこと。
他社と競争するのではなく、足を運んでくださるお客様の喜びを作り出すよう努力すれば自ずとお店は繁盛します。
美容室に限らずどのような会社にも困難はつきものですが、その困難を乗り越えて何かを掴み取る瞬間は素晴らしいものです。
「自分の理想のサロンを自分の力で作り出す」
私たち「マイスタ®サロン」はその夢のお手伝いをするため、私たち自身が悩みながら創意工夫して編み出したサロン経営のメソッドを多くの経営者に提供したいと考えています。
一歩踏み出せず悩んでおられるなら、どんな些細なことでも一度ご連絡ください。

美容室の独立開業に不安な場合は相談を

美容室の独立開業に不安な場合はマイスタ®サロンにご相談を
美容室の経営者ともなれば、誰もが多くの課題と悩みを抱えることになります。
美容室の独立開業に不安を持つ場合は、業務提携やフランチャイズを選択肢に入れたり、サロンづくりの仕組みやノウハウなどの知識と経験豊富なパートナーに相談してみたりすることが大切です。
わたしたち「マイスタ®サロン」は、サロン経営のお悩みを解決するパートナーシップ制度をご提案しています。
集客や人材の問題で悩む美容サロン様に、女性美容師が働きやすいサロンづくりの仕組みやノウハウを共有し、サロン経営のサポートをいたします。
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