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採用・マネジメント

美容師の離職率が高い5つの理由!働き方改革を成功させるポイントも紹介

美容師 離職率 働き方

華やかな仕事として人気の美容師ですが、美容師の入社3年以内の離職率は50%以上、10年以内の離職率は約90%だと言われております。事実、求人記事を掲載してもなかなか応募がこない、採用できても離職率が高い…と苦しむサロンも少なくありません。

この記事では美容室の離職率が高い理由、離職率の低い美容室を目指すための働き方改革のポイントをご紹介します。

 

 

美容室の離職率が高い理由

労働時間が長いうえに忙しい

美容室営業時間

美容室は一般的に、様々なライフスタイルのお客様が来店されるため、一般的に営業時間が長いです。営業時間に比例して、美容師の労働時間も長い傾向にあります。(平均営業時間:9.4時間)

スタイリストになるまでには、営業後も技術習得のための練習、店舗の掃除、ミーティングを行うことがあるため、さらに拘束時間が長くなりがちです。

そして、過酷な下積み時代は数年続くうえに、スタイリストになってもアシスタントのレッスンを見ると労働時間が長いまま、と将来に不安を覚え美容師を辞めてしまう方が多いと言われています。

 忙しい業務内容に対する給与が低いから

美容師の離職理由

美容師の給与は労働時間が長いうえに一般的に低い傾向があります。残業代が支払われないサロンも多く、拘束時間と給与のバランスに悩む方も多いようです。

美容室の経営は、スタイリストが売上の立たないアシスタントの給与も支える構造になっている為、売上を立てているスタイリストに対しても給与を満足に支給できないというのが現状です。

また、複数のお客様を掛け持ちしながら、アシスタントの教育も担うなど業務内容に対する給与が低いと感じてしまう方が多いようです。美容師一人当たりの生産性を高める経営戦略はこちらで紹介しています。

休日数が少ない・融通が利かない

一般的な企業が労働基準法をもとに設定している年間休日の平均日数は120日程度と言われています。しかし、美容師の年間休日は長期休暇を含めて平均90日前後と言われており、1ヶ月あたり平均で5~6日しか休めない計算です。

予約の状況によっては、休日出勤をしたり、休みの日にレッスン・撮影を行います。さらに、休憩時間も取れず、有休休暇を取得できない美容室も多く、スタッフは疲弊してしまうのです。

 人間関係に疲れる

お客様相手のサービス業の為、臨機応変に対応することが求められます。その為に、スタッフ間でのコミュニケーションが必然的に多くなります。

従業員数が1~4人と小規模の美容室も多い為、相性の良くないスタッフがいると精神的に追い詰められることもあります。

体力的に辛い

美容師は労働時間が長いうえに、一日中立ちっぱなしです。スタッフルームは、薬剤の保管・調合場所と兼用していることが一般的で、休憩スペースも狭い傾向にあります。

さらに、予約状況によっては休憩時間を取ることも難しく、リフレッシュできる時間も空間もないことが多く体力的に辛いと感じてしまうのです。

 個人集客がプレッシャ―

個人で集客をしなければいけない美容室もあります。売上を維持・伸ばす為に、サロンワークの他にもSNSを運用したり、人脈を広げたり、お客様にアフターフォローの連絡を取ることもあります。

技術を向上しつつ、サロンワークを行いながら、集客を行うことはとてもプレッシャーです。

勤め先の待遇に不満がある

上述したように、労働時間が長く・休日数が少ない・体力的に辛いうえに給与が低い傾向にあります。また一般的な会社員と比べ、福利厚生(雇用保険や健康保険、住宅手当、業務・職場環境の充実など)が低いことから、勤め先の待遇に不満が出がちです。

また、アシスタントの給与もスタイリストが支える構造の為、スタイリストの給与は自分の売上に比例しないことが多いです。自分の売上に対しての対価が低いと感じてしまう為、待遇の不満に繋がるようです。

 プライベートと両立できない

労働環境が過酷なことから、年齢を重ねライフスタイルが変わると、プライベートと両立できないと感じる方も少なくないようです。女性に関しては、一日中立ちっぱなしのうえ労働時間も長いので、妊娠発覚とともに退職してしまうことが多いそう。

また、復職したいと思っていても育児休暇の間に、自身のお客様が他のスタッフや美容室に流出してしまう可能性が高いため、復帰したとしても売上が立てられないのではないかと不安に感じ離職に至ってしまうこともあります。美容業界における働き方の現状はこちらでもご紹介しています。

離職率が高いことで美容室に生じるリスク

リスク

退職したスタッフのお客様が失客してしまう

お客様によっては、指名しているスタイリストが退職=新しい美容室を探すという考えになる方もいます。なかには退職するスタッフが在職中に、指名のお客様を新たな勤め先に誘導することも。

美容室の売上は客数×単価で構成されているので、客数の減少は経営の致命的なダメージになりかねません。

人材育成にかけた手間や時間、お金が無駄になる

新卒採用のスタッフであれば、スタイリストに育て上げるために数年間という莫大な時間や手間、コストがかかっています。アシスタントの初任給は平均18~20万円といわれており、3年勤めたと仮定すると少なくとも648万円の損失になります。

客数の減少だけでなく、人材育成にかかったコストは大きな損失となります。

新しいスタッフを採用するコストが発生する

新しいスタッフを採用するのにもコストが発生します。求人や採用にかかる費用の相場は以下のとおりです。 

相場
中途採用 62.5万円
新卒採用 53.4万円
パート・アルバイト採用 5.1万円

厚生労働省「令和2年度衛星行政報告例の概況」によると、美容室の数は年々増え257,890件です。一方で、厚生労働省「平成30年美容業の実態と経営改善の方策」によると美容師試験の毎年の合格者数は2004年(平成16年)をピークに右肩下がり。2013年(平成25年)以降、増加傾向にありますが、それでもピーク時の約65%にとどまります。

また、2015年(平成 27 年)度末における美容所の1 施設当たりの従業美容師数は2.10 人であることから、美容業界の人材不足が顕著であることが分かります。故に、新しい人材を獲得することはとても難しく、採用にはコストも時間もかかります。

現スタッフの負担が増える

退職したスタッフの予約の穴埋めをしなければいけない状況になります。必然的にスタッフ一人当たりのお客様の数が増え、現スタッフの負担となります。ひとりの退職が、他のスタッフのモチベーションの低下につながり、退職が連鎖することもあります。

しかし、マイスタサロンはこれらのリスクを根本から解消するビジネスモデルを採用しています。フランチャイズに加盟したオーナーの一人は、次のように語っています。「スタッフの結婚・退職という典型的な経営課題に直面していた私たちですが、マイスタサロンのモデルを採用することで、これからは結婚しても安心して働ける職場を実現しました。美容業界の常識にとらわれない経営や仕組みを導入し、私たちのサロンはスタッフの離職がない、安定した職場へと変わりました。
<<オーナー様インタビュー>>“導入の決め手は?”『常識にとらわれない経営方法や仕組みを伺ったから』

 

 

離職率が低い美容室を目指すには

離職率が低い美容室を目指すには

ここでは離職率が低い美容室を目指すために、何をすれば良いのか具体的にご紹介します。    

給料や休日などの待遇面を改善する

離職率が低い美容室を目指すには、勤務体系から見直していきましょう。日々忙しい中でもしっかりと休憩時間や休日が取得でき、プライベートと仕事のバランスがとれる体制を整える必要があります。時短勤務やシフト制、公休日を選択できるなど、スタッフのライフスタイルに合う勤務体系を選べるとよいでしょう。

また、住宅手当や交通費の支給、育児休暇、有休休暇の取得を奨励、社会保険を完備するなど、“将来に不安を覚えることなく安心して働きやすい”環境を整えることが大切です。どのような方法で待遇面を改善することができるのかはこちらでも詳しく解説しています。

定期的に面談する

日々のサロン運営でなかなか時間を取ることが難しいとは思いますが、面談を行うことはとても大切です。ダニエルキム氏が提唱している「成功循環モデル」では、組織としての結果の質を高めるためには、まず「関係性の質」を高めるべきである、と説いています。

関係性の質を高めたチームでは、思考の質が高まります。

高い質の思考は行動の質につながり、結果の質の高さへとつなげることができます。結果が出ると「なんて自分は恵まれた環境にいるのだ!」とさらなる関係性の質の高さにつながり、良いサイクルが生まれるようになるのです。

定期的に面談を行うことで、スタッフの悩みや不満を知ることができるだけでなく、「関係の質」を高めることができます。まずは、じっくりと話を聞き寄り添うことで、スタッフは一方的に判断・評価されたと感じにくくなります。

さらに、悩みや不満を共有・アドバイスをするだけでなく、課題解決に向けた目標設定を行いましょう。面談後、設定した目標に対して進捗を確認したり、振り返る場を設けることも大切です。

将来のビジョンを共有する

採用面接時や入社後の定期面談では、将来のビジョンや目標とするキャリア、目指す美容師像について把握しておくことが大切です。目標もなく働いている場合には人間関係や待遇など会社への不満をもった際にモチベーションが保てず、早期退職に繋がる傾向があります。

一人ひとりの目標やキャリアに対する考えなどを共有しておくことで、いざというときにも対処しやすくなるでしょう。

教育や研修の制度を整備する

就職して数年以内に離職してしまう人が多い背景には、研修制度やカリキュラムがじゅうぶんに整っておらず、キャリアアップを目指せないためにモチベーションが下がってしまうこともあるようです。

例えば、スタイリストになるまでのフローやプロセスを見える化しておくなど、働きながら知識やスキルを身につけ、個人としてステップアップできるような環境づくりがとても重要です。

教育や研修制度の整備は、美容師のキャリア形成において欠かせない要素です。さらに、社員の定着率を向上させるためには具体的なノウハウが必要です。この点について、私たちは「美容室に人を貯める方法〜社員編〜」という動画で詳しく解説しています。この動画では、美容室経営で社員の定着を促進するためにどのような取り組みが有効か、具体的な事例とともにご紹介しています。社員のギャップをなくすことや、未来へのビジョンを共有する重要性に焦点を当てています。
<<無料お役立ち動画>>美容室に人を貯める方法~社員編~

 

 

良好な人間関係を築く

美容師は狭い職場内の人間関係や接客でストレスを抱えやすい職種です。限られた人間関係の中でスタッフ同士の相性がよくなければ、ギスギスとした雰囲気はお客様にも伝わってしまい、美容室全体の雰囲気にも影響を与えます。

普段から些細なことでも相談できるような環境をつくり、適宜面談の場を設けるなど1対1で話せる仕組みを考えておくことも大切です。人材不足を解消する方法はこちらでもご紹介しています。

離職しない美容師を採用するポイント

採用段階で離職しない美容師を見極め採用できるかどうかも、会社にとって離職率を下げる取り組みにつながります。ここでは、離職せずに長く仕事を続けてくれる美容師を採用するポイントをくわしく解説します。

採用前に欲しい人物像・採用基準を考える

離職しない美容師を採用するためには、採用したい人物像と採用基準をきちんと設けておくことも重要です。正社員・パートなどの雇用形態や労働条件などの基準だけでなく、お客様に対する考え方や美容師として大事にしていることなど、どういった人物を採用したいのかを細かく設定しておきましょう。

美容室を見学してもらう

離職に繋がる要因として入社前後のギャップからくる不満もあるようです。ギャップをうまないために、サロン見学の場を設けることもひとつの方法です。

実際に、働くスタッフ、お客様の雰囲気、設備、商材をみてもらうことで、イメージギャップを防ぎましょう。

面接時に双方のビジョンをすり合わせる

見学後の面接では、会社と求職者双方のビジョンを具体的にすり合わせることが大切です。入社後の目標や達成したいこと、キャリアについての意向などを詳しくヒアリングし、会社の運営方針と合致する人物像かを見極めましょう。

併せて会社ができるフォロー体制もきちんと伝えておくことで求職者への安心感と繋がります。

適性検査を実施する

適性検査とは、面接で見抜くことが難しい応募者のお人柄や、能力などを客観的に検査するものです。一般的に適性検査で効果測定できる要素は大きく分けて2つです。

⚫︎性格適性:人間性や考え方の軸など、パーソナリティを定量的に測定

⚫︎能力適性:思考力や論理性、数値能力など基本的な能力を定量的に測定

多くの美容室では、技術チェックがあるため、性格適性検査のみの実施でよいでしょう。特に中途採用者はキャリアがある分、仕事に対する価値観や働き方が入社後に変わりづらい特徴があります。したがって、中途採用時の適性検査は、社風や価値観との一致を見るうえで有用です。有名な性格適正検査の方法としては、「YG性格検査」「メンタルヘルス・シート」「エゴグラム」などが挙げられます。

性格適性検査を応募者の「見極め」に利用をする場合、重要なのは判断基準の設定です。適性検査結果のどの要素に着目し、どの数値を参考にして応募者を絞り込むかを明確にする必要があります。

 このボーダーラインの決め方で1番スタンダードなのは、活躍している社員に検査を実施してもらうことです。複数名の結果に基づき共通した突出ポイントを探し、その項目を見極めの指標とします。もし、実施できる社員が少ない・いない場合は性格適性の本を読んで学び、判断基準を設定しましょう。

フランチャイズやのれん分けで独立を支援する

独立支援制度を整えておくこともおすすめします。将来的に独立を視野にいれている方も多い美容業界。あらかじめフランチャイズやのれん分けなどの支援制度を整え、独立する際も支援することで、顧客の流出を防ぐことができるうえに増益することができます。独立支援制度を検討されている方が読まれている記事はこちらです。

採用方法を見直す

採用の仕方によって応募者の質が異なる場合もあるようです。最も離職率が低いといえるのがスタッフから友達や知人を紹介してもらうリファラル採用。

リファラル採用を目指すためには既存スタッフが紹介したいと思える美容室づくりからおこなっていく必要があるでしょう。ほかにも、採用成功のコツをまとめた記事はこちらです。

離職率を下げるには美容室の働き方改革も大切

労働時間短縮や生産性向上などのいわゆる「働き方改革」。

美容室業界には無縁と思われますが、長時間労働を原因とした離職者が多く、実は関わりの深い制度です。ここでは美容室がまず取り組むべき3つのポイントをご紹介します。

現状を分析する

働き方改革を進めるうえで重要なのは、雇用側の美容室オーナーの意識改革です。現状を把握し、「誰もが安心して働ける労働環境の整備」をしていくことで美容師の定着率も上がるでしょう。

このようなアタリマエありませんか?

  • 営業前後の早朝・深夜レッスンはアタリマエ
  • レッスンモデルを自分で探すのはアタリマエ
  • 有休休暇は病欠時しか使えない

こういったアタリマエに疑問を持ち、現状を把握することからはじめましょう。

経営方針を見直す

現状分析の後は、働き方改革を実行するための経営方針の見直しも必要となるでしょう。しかし「営業時間短縮」「休日数増加」「福利厚生の充実」など改革を行うためには源泉が必要となります。

では経営とスタッフ満足の両立を叶えるには、何から考えていけばいいのでしょうか?東京・大阪で展開している7店舗が全店黒字経営で、離職率9%の美容室が実践している取組みについて関連記事でご紹介します。

また、美容室の経営を成功させるポイントはこちらの記事でご紹介しています。

多店舗展開を検討する

働き方改革において重要なのは「誰もが安心して長く働ける労働環境の整備」です。

たとえば、育児や介護をしながらでも安心して働ける環境や、定年まで働ける雇用形態など、ライフスタイルに合わせた雇用形態が必要になってきます。

様々な雇用形態に対応するために多店舗展開を検討することもおすすめです。

複数店舗ある場合は、店舗ごとに営業時間や休みを変えることもできるため、多様な働き方に合わせることができます。増益すれば福利厚生の充実など社員への還元にあてることもできます。このような点から離職率の低下にもつながるでしょう。働き方改革と経営の両方を叶えている美容室の事例はこちらの記事でご紹介しています。

また、多店舗展開するメリットはこちらの記事でご紹介しています。

美容師の離職・働き方改革でお悩みなら「マイスタ®サロン」へ

美容師

美容師はある年齢になると「このままでいいのか?」「独立か転職か」「ハサミをおくか」など人生を考えるようになります。ハサミをおかず、明るい美容師人生の未来を描けるスタイリストを1人でも多くつくることこそが業界の発展につながるのではないでしょうか。

様々な業界で働き方改革が進むにともない、美容師の働き方も大きく変わろうとしています。今必要なのは、サロン側も働く側も時代に合った意識改革をすることです。近い将来、美容師も経験やスキルを生かし自分に合った働き方が生涯できる職業になるのではないでしょうか。

美容室の働き方改革・美容師の離職に不安がある場合は、業務提携やフランチャイズを選択肢に入れたり、サロンづくりの仕組みやノウハウなどの知識と経験豊富なパートナーに相談してみたりすることが大切です。

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